伝統工芸村「バッチャン村」で自分だけの陶磁器をゲットしよう！新名所、陶芸博物館もオープン

こんにちは！We love Vietnam 編集部です。

ベトナム土産の定番となったバッチャン焼（Gốm sứ Bát Tràng）。ベトナム北部のバッチャン村（Xã Bát Tràng）で生産されている、ベトナム屈指の伝統工芸品の一つで、ほんわか柔らかいタッチの絵柄が特徴の陶磁器です。最近は、日本でもよく見かけるようになりました。本日は、4月末バッチャン村に開業したばかりの新名所「陶芸博物館」の情報も合わせて、現地バッチャン村の歩き方をご紹介します！

村はバッチャン焼一色！バッチャン焼店が立ち並ぶ村内

バッチャン村は、ベトナムの首都・ハノイ市街から約15キロメートル。車で40分程度。タクシーを使い、ハノイ観光のついでに気軽に立ち寄ることができます。ハノイ市街を出てバッチャン村に近づくと、高いビルもなく、辺りを水牛が闊歩するなど、のどかな風景が広がります。東側に紅河（Sông Hồng）に面しており、陶磁器生産に適した土が豊富に手に入ったことから、生産地として栄えたといわれています。

バッチャン村の人口は約10,000人で、村民の8割以上がバッチャン焼に関わる仕事をしています。雇用の受け皿にもなっており、近隣の村からバッチャン村に通ってくる人も多いそうです。面積は約1.7平方キロメートルで、村中あちこちに陶磁器店や生産拠点が立ち並んでいます。

魅力的なバッチャン焼

バッチャン焼きは、ハノイのショップでも手に入りますが、現地に行くと、より手頃な値段で、多くの種類の商品に出会うことができます。バッチャン村で陶磁器を買うには、個店のお土産店と、市場がありますが、個店のお土産店の方が、デザインや絵柄の種類が豊富で、作りもしっかりしています。価格は市場に比べて２〜３倍程度。

バッチャン焼といえば、この柄！朱色の柔らかいタッチが人気の絵柄。

花を模した絵柄をあしらった湯呑みと急須。

黒色をベースに発色の良い色をあしらったバッチャン焼。ハノイの土産店などでもよく見かけるデザイン。

王道柄の小物入れ。３万ドン（約150円）と安価なものも。

明るい色合いと大ぶりな絵付けが特徴のマグカップ。

筆者もトンボとハスの花をあしらった湯呑みを愛用中。

セラルドグリーンのこの色合いもバッチャン焼の代表。

生産過程も見学可能！

手頃な焼き物が欲しい方におすすめ！バッチャン村市場

まずは手頃な価格でバッチャン焼を手に入れたいという方には、バッチャン市場がおすすめです。市場のゲートをくぐるとたくさんの店のブースが並んでいます。市場内のお店では、価格交渉をしながら購入することができます！

バッチャン市場の入り口。たくさんの店が入っています。

市場内のお店。

カップなどの小物だけでなく、背の高さくらいある壺なども並びます！

のどかな村の雰囲気を満喫！バッチャン村観光

バッチャン村を歩いてみると、のどかな風景が楽しめます。

バッチャン村の観光地の一つ（lở bầu）。昔のバッチャン焼の大型釜が現在は観光地となっています。

バッチャン村に新しい観光スポットが誕生！

コロナウイルス流行の影響で一時は観光客が大幅に減ったバッチャン村ですが、最近は国内観光客を中心に賑わいを取り戻しているといいます。そして2022年4月30日には、バッチャン村に新しい観光の目玉となる施設「陶芸博物館（Trung tâm tinh hoa làng nghề Việt）」が開業しました。

バッチャン焼のレンガを模したその奇抜な見た目で注目を集めています。敷地は3300平方メートル。総工費1500億ドンの一大プロジェクトです。内装が完成する前の2021年から、すでにハノイや近隣に住む若者の間で話題の撮影スポットとなっていて、SNSにもたくさんの写真がアップされています。

同施設は５階建て。１階はエントランスと陶芸や陶芸家の紹介スペース、２階は博物館、３階は宿泊施設（９室）、４階はコーヒーや紅茶、スナックなどが楽しめるカフェ、５階は彫刻の展示やイベントスペースとなっています。

ベトナムは隔離なしでの観光客の入国が可能になっています。次回ハノイを旅行する際には、ぜひバッチャン村や陶芸博物館に寄ってみてくださいね！

・陶芸博物館（Trung tâm tinh hoa làng nghề Việt）