こんにちは!We love Vietnam 編集部です。
ベトナムに住んでいる方だと一度はこの緑の液体の入った小瓶を見たことがるという方がいるのではないでしょうか。これは、ベトナムの「風油精(Dầu Gió Xanh)」。ベトナムの人が、鼻が詰まる、頭痛がする、肩が凝ったなどちょっとした体調不良の時におまじないのように使用している液薬で、スーッとするメンソールの匂いが特徴です。筆者も現地在住時、ベトナムの人から教えてもらって以来、お守りのように持ち運んで使っていました。
本日は、ベトナム人に愛されるこちらの万能薬、風油精をご紹介します!
ベトナム版ハッカ油「風油精」
風油精(Dầu Gió Xanh)は、Dầuが油、Gióが風、Xαnhが緑の意味です。ベトナム語読みだとザウ・ゾー・サインと読みます。色々なメーカーが同様の商品を発売していますが、今回購入した天草風油精(Dầu Gió Xanh Thiên Thảo)は、ベトナムのメーカーThương Sơn社が製造しています。
最初に出会ったのは、学校の授業時。今日はすこし頭が痛いとベトナム人の先生に話したところ、カバンからこの緑の油を取り出し、こめかみと手首に一滴塗ってくれました。その後、別の機会に、外で大量に蚊に刺されたときも、ベトナムの友人がこの緑の油を家から持ってきて刺し口に塗ってくれました。長距離バスに乗った際に、ベトナム人の女性がこれを香水のように塗っていたのも見かけたことがありました。尋ねたところ、ベトナムの人は年配の方を中心に、この風油精を持ち歩いているまたは、常備している方が多いとのこと。
日本でいう「メンソレータム」、シンガポールだと「タイガーバーム」、タイでは「ヤードム」に似たような役割を果たしているようです。
風油精の成分や効能は?
風油精の成分は、メンソール、ハッカ油、シネオールなどと書かれています。スーッと鼻に抜けるような爽快感のある香りが特徴です。透明の緑の油で、塗るとすこしテカリが出ます。患部や必要な場所に、一滴垂らして塗り込みます。メーカーによりますが、天草風油精は瓶にプラスチックの口などがついていないため、油が一度に出過ぎないように要注意です。
箱の前面と後面にはこのような効能が書かれています。
Đâu lưng(腰痛)、Nhức mỏi(痛み)、Đâu trật gân(捻挫痛)、Bong gân(ねんざ)、Chống mặt(めまい)、Đâu bụng(腹痛)、Sổ mũi(鼻風邪)、Muỗi chích(蚊刺され)、Say tàu xe(乗り物酔い)、Sưng viêm(炎症)、Buồn non(吐き気)
ベトナムの人に聞くと、温タオルに染み込ませてお腹周りを温めたり、睡眠前に足の裏に塗ったり、乗り物酔いがある人は出発前に鼻の周りにうっすら塗っておく、などといった使い方もあるようです。
ベトナムではこのように幅広い用途で使われている風油精。ただ、使用上の注意(子供の手に届くところに置かない、乳児には使わない…等)も書いてありますので、しっかり読んでから使ってみて下さいね。
風油精はどこで買える?
ベトナムの街中にあるNhà thuốc(薬屋)で購入できます。チェーン店のドラッグストアではなく薬屋が確実です。薬局では、店員さんにお願いすると、ガラスケースや棚などから該当商品を準備してくれます。今回ご紹介した天草風油精(Thương Sơn社/容量12ml)で、3万VND(約170円)ほどです。風油精は今回紹介した天草風油精以外にもいろいろな種類が売られています。
ベトナムの方のようにポーチに入れて持ち運んでみてもいいですね。気になる方はぜひ試してみて下さい。
今回の商品
商品名 | Dầu Gió Xanh Thiên Thảo(天草風油精) |
ブランド | Thương sơn |
値段 | 約170円(2023年2月) |
購入拠点 | Nhà thuốc |
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