こんにちは!We love Vietnam 編集部です。
ベトナムらしい香りが楽しめる線香「竹芯香(ちくしんこう)」。竹芯香は、竹の軸に香料を塗りつけて、乾燥して作ります。ベトナムでは、儀礼やお祭り、イベントなどのお供物として使われるほか、日常生活の中で香りを楽しむお香としても取り入れられています。レモングラスなどベトナムでよく使われる植物など香りの種類も豊富で、ベトナムらしいおみやげや贈り物としても喜ばれます。
竹芯香の産地は現在、写真映えする撮影スポットしても大人気。今回の記事では、おみやげにもおすすめの竹芯香の情報のほか、We love Vietnam 編集部のメンバーも訪れた、ベトナムで人気の線香村2カ所の情報もお伝えします!
ベトナム
ベトナムで、仏教の寺院や家庭の仏壇の供え物として広く使われているのが竹芯香。
特に重要な祭日(旧正月や先祖供養の日)に、家族が集まり先祖の霊を敬うために線香を焚く習慣があります。香りを立ち上らせることで、祈りや感謝を天に届ける象徴とされています。30センチほどと一般的な選考に比べると長めで、竹を使っているため、折れにくいのが特徴です。
竹芯香の原材料は、軸に使う竹と、香木の粉末や香料。細く切った竹に、香木の粉や香料を混ぜた粘土状のペーストを塗りつけ、束にして、屋外で自然乾燥します。現在は、生産効率を上げるため機械化も進みましたが、小さな工房では伝統的な手法でも作られています。
ベトナムの旧暦のお正月(テト)の時期が最大の需要期となるため、テト前は産地全体がフル稼働で竹芯香を生産するといいます。
観光客用に販売されている線香の価格は、種類によりますが、数十本入った1束あたりで60,000ドン〜100,000ドン(約350〜550円程度)が一般的。トゥイスアン村は、レモングラスやシナモン、カルダモン、ポメロなどの竹芯香を販売しており、ベトナムらしさを楽しめるが香りがたくさんそろっています。We love Vietnam 編集部は、レモングラスの香りを購入。日本に持ち帰ったあとも、オフィスや部屋で竹芯香をたくと、ふっとベトナムに戻ったような懐かしい気分が味わえます。お香ケースなどと合わせて購入することができます。
写真撮影に大人気なベトナム線香村2カ所をご紹介!
トゥイスアン線香村(Thủy Xuân)
ベトナム中部のフエにあるトゥイスアン村はベトナムの線香村として大人気。フエはかつてのベトナム帝国の首都で、歴史的な建造物や文化遺産が数多く残されています。フエには、ハノイやホーチミン市などのベトナムの大都市から国内線フライトでフエのフバイ空港に向かうか、中部のダナンを拠点にする場合は車で2時間弱でフエ市内に移動することができます。トゥイスアン村はフエ市内中心部から車で15分ほどの場所にあります。
フエは日本でいう京都のような場所。トゥイスアン村もトゥドゥック帝廟などの観光名所の近くにあるため、いくつかの観光拠点を巡りながら立ち寄ることができます。タクシーやUberをチャーターしていくと便利です。We love Vietnam編集部が訪れたときは、ドライバーさんと交渉して散策・撮影をしている間、近くに車を停めて待っていてもらいました。
トゥイスアン村に足を踏み入れると、カラフルな線香の束が広がります。素朴でどこか懐かしい村景色の中に、赤やピンク、黄色、紫、緑など色とりどりの線香が並ぶのがトゥイスアン村の特徴です。村は、写真映えする撮影スポットとしても有名。椅子などが用意され、いくつかの撮影ポイントも設けられています。ベトナム国内からのお客さんも多く、若いベトナム人女性がアオザイを着てワイワイ撮影している姿が印象的でした!
小さい村は、すぐに見て回ることができます。時間が合えば、伝統的な線香作りを見学したり、実際に竹芯香作りを体験することも可能。フエを訪れる際には、ぜひトゥイスアン線香村に立ち寄ってみて下さい!
クアンフーカウ線香村(Quang Phu Cau)
ベトナムの首都ハノイの中心から南方面に、車で1時間ほどのウンホア地区にある線香村がクアンフーカウ村。クアンフーカウ村も長い歴史を持つ線香の伝統工芸村です。ハノイから近いこともあり、多くの観光客で賑わいます。日本人にも人気です。最近は、クアンフーカウ村を訪れるガイドや車付きのオプショナルツアーなどもたくさんあるので、自分たちだけで行くのは心配という方にも安心です!
線香需要が高まる1、2月の旧正月前のシーズンが観光のベストシーズン。乾燥工程のために屋外に並べられた鮮やかな線香が、お花畑のように広がります。周り一面を線香に囲まれて舞台のように整えられた撮影スポットも!ハノイ観光に合わせて、少し足を伸ばして訪れたいという方におすすめです。
ベトナムでおすすめの竹芯香とその生産地である線香村、いかがでしたか?ベトナム旅行の選択肢の一つとして、参考にしていただけるとうれしいです!