こんにちは!We love Vietnam編集部です。
いつもは、日本の中のベトナムやベトナム現地の魅力を中心にお伝えしているWe love Vietnam ですが、本日はすこし視点を変えて、シンガポールの「ベトナム」をお伝えします!
テーマはベトナム料理店。東南アジア地域のハブであるシンガポールには、すでに、チェーン展開している人気のベトナムレストランがいくつもあります。野菜がたっぷりでヘルシーなベトナム料理は、健康意識の高い若いシンガポーリアンの間でも人気です。日本のベトナムレストランはまだ小規模展開の店が多いですが、近い将来、チェーン展開するような人気店が出てくるかもしれません。
本日はシンガポールの大型ショッピングセンターなどでよく見かける人気ベトナム料理のチェーン店を3つご紹介します!
① Nam Nam(ナム・ナム)
最初にご紹介するのは「Nam Nam(ナム・ナム)」です。ノンラーをかぶった女性のロゴマークが目印です。
新型コロナウイルスが流行した影響で、何店舗か閉店しましたが、現在も大型ショッピングセンター内を中心に4店舗ほど展開しています。
シンガポールの繁華街、オーチャードの高島屋の中でも営業しています。こちらの写真は基幹駅ラッフルズプレイス内の店舗ですが、店内にベトナム語がほどこされた雑貨が配置されるなど、洗練されておしゃれな雰囲気です。
創設者はシェフ兼オーナーで、ベトナム人のNam Quoc Nguyen氏。ベトナムで生まれ、ベトナム戦争の影響を受けて移り住んだデンマークで料理の道を志し、その後シンガポールをはじめとした世界各地の有名レストランでの勤務。
2011年にNam Namの開業に至ったといいます。シンガポールの大手飲食グループの1ブランドです。
まずご紹介するのが、ベトナム料理の定番牛肉のフォー(Phở bò)と生春巻き(Gỏi cuốn)です。
フォーは透き通ったスープに、牛肉、玉ねぎ、青ネギが入って、あっさりとした味付けです。
生春巻きは、ブラウンのライスペーパーを使い、見た目もおしゃれです。ピーナッツ風味の甘めのソースが、さっぱりとしたえび入りの生春巻きとマッチします。
フォー単品は12.9S$(約1,160円)〜と、シンガポールのベトナム料理店の中でも少々高めですが、1杯の量は多く、大きめの器でたっぷりのフォーが楽しめます。
昼食時は、フォー(牛肉か鶏肉)とサイドメニュー(春巻き、サラダ等)、飲み物の3点で12.9S$(同)のセットもあり、店内は若い会社員でにぎわっています。
Nam Namでは、ブンボーフエ( Bún bò Huế )、ブンチャー(Bún chả Hà Nội)などベトナムの定番麺12種類を楽しむことができます。
香ばしい香りと、クセになる苦味が特徴のベトナムコーヒーも楽しめます。
年中暑いシンガポールでは、アイスコーヒー(Cà phê đá)がおすすめ。ベトナムコーヒーは甘い練乳入りがスタンダードですが、練乳抜きでも注文可能です。
Nam Namオリジナルのマグカップで提供されます。
バインミー(Bánh mì)は、レモングラス風味の豆腐や卵焼き、きのこが入った野菜バインミー(Bánh mì chay)のほか、豚肉(Bánh mì thịt ba rội)、牛肉(Bánh mì thịt bò khô)など、6種類から選べます。
パン生地はベトナムさながら、ざっくりと歯応えがあり、どのバインミーも野菜がたっぷりで食べ応えがあります。
シンガポール流にアレンジされており、ベトナムにはない具材の組み合わせでおしゃれな味わいが楽しめます。
値段は、1個 9.9S$(約890円)。
Nam Namは、店頭でオリジナルグッズも販売しています。
ロゴ入りのマグカップや手帳、レシピ本、コーヒーやライスペーパーなどが手に入ります。
② MRS.PHO(ミセス・フォー)
次にご紹介するのが「MRS.PHO(ミセス・フォー)」です。最近、店舗を急拡大している注目のチェーン店です。
シンガポールに住むベトナム人の間でもよく知られています。
フォーや春巻きなどよく知られたベトナム料理のほか、ベトナム式の鍋などもそろいます。
鶏肉のフォー(Phở gà)は、鶏もも肉がごろっと入っていて、食べ応えがあります。
スープもダシが効いていてしっかりとした味付け。お皿や調味料用の小皿などもベトナム風でベトナム現地の雰囲気が味わえます。
価格は8.9S$(約800円)と、他のチェーンに比べてお手頃です。
ブンという米丸麺に野菜と春巻きをトッピングしたブンネム(Bún nem)は、別添えの汁をかけていただきます。
ベトナムで食べるブンネムに比べ、具だくさんで複雑な味わいにアレンジされています。
価格は 11.9S$(約1,070円)。
ベトナムの炭火焼豚肉定食、コムタム(Cơm tấm)もおすすめ。
骨つきのリブは、ヌックマム香るベトナム風味の味付けで、ベトナム現地で食べたコムタムを思い出します。
値段は11.9S$(約1,070円)。ベトナム現地と同じように、にんじんや大根の酢漬け(ナマス)や卵焼きもワンプレートにのって、ボリューム満点です。
甘酸っぱいソルティレモネード(Chanh muối đá)も人気です。
③ SO PHO(ソー・フォー)
3店舗目が「SO PHO(ソー・フォー)」です。黄色と赤の星をあしらったベトナムカラーのロゴが特徴です。
シンガポールを象徴するホテル、マリーナ・ベイサンズに直結するショッピングセンターの中にも入居しています。
ソー・フォーは今回紹介した3店の中でも、最も創作系のベトナムチェーンです。
生春巻きは、米麺のブンや肉、レタスのほか、ベトナムの生春巻きにはないパプリカなども入って、色鮮やかな一品になっています。