こんにちは!We love Vietnam 編集部です。
ベトナムの屋台やレストランで、フルーツやシーフードに添えられている赤い粉。それが、ベトナムの食卓に欠かせないスパイス「Muối ớt(ムオイ・オット/塩唐辛子)」です。日本ではあまり馴染みのない「甘辛く、酸味のある塩」ですが、ベトナムでは単なる調味料を超え、料理の味を決定づける存在として愛されています。なぜこれほどまでに重宝されているのか、その理由とおすすめの選び方をご紹介します。
ムオイ・オットとは?

ムオイ・オット(Muối ớt)は、一言でいえば「唐辛子と塩をベースにした、ベトナムを代表する万能スパイス」です。
その基本の材料は、塩(Muối)に、唐辛子(Ớt)、そして砂糖とニンニク。これらを混ぜ合わせ、軽く煎って(Rang)水分を飛ばしながら作られます。唐辛子の刺激的な辛味の中に、砂糖のほのかな甘味とニンニクの旨味が溶け込んでおり、ただ辛いだけではなく、素材の味を押し上げる奥深い味わいが特徴です。
We love Vietnam編集部は、ベトナムに住み始めた当時、ベトナム人の友人などがよく、青パパイヤやグアバなどの果物にこの辛い塩をつけて食べているを見て「なんで果物にわざわざ塩味と辛味を加えるんだ…」と思ったものですが、のちのちに理にかなった食べ方であることがわかりました。
ベトナム料理は「甘味・酸味・塩味・辛味」の調和を非常に大切にします。ムオイ・オットが日常的に使われるのには、大きく2つの理由があるようです。
「五味」を整える名脇役!
ベトナムで好まれるトロピカルフルーツや新鮮なシーフードは、淡白な味わいが特徴です。そこに塩唐辛子の「塩気と辛味」を加えることで、果実の甘みや魚介の旨味が引き立てられ、味の輪郭がはっきりと際立ちます。
暑さの中でも食欲を刺激!
高温多湿なベトナムでは、食欲が落ちやすいのが悩み。唐辛子のカプサイシンとニンニクの風味が食欲を自然と刺激するため、暑い時期を乗り切るための「知恵」として根付いてきました。
ムオイ・オットの聖地、南部タイニン省

ベトナム全土で親しまれていますが、特に「ベトナム南部」の食文化において、その存在感は圧倒的です。その理由は、南部は果物の生産が盛んで、熟れる前の青いマンゴーやグアバを日常的に食べる習慣があります。また、豊かな海に面しているためシーフードを食べる機会も多く、素材の味を最大限に引き出すためのスパイスとして発展しました。
ベトナム南部に位置する聖地・タイニン(Tây Ninh)省は、この調味料の聖地として知られています。特に乾燥エビを混ぜ込んだ「Muối tôm(塩海老)」の品質は格別で、タイニン産と書かれた商品は「旨味が深い」として、地元の人々からも厚い信頼を寄せられています。
おみやげにもおすすめ!

ベトナムのスーパーには様々なブランドのムオイ・オットが並んでいます。お土産選びの参考にしてください。
価格の目安は、スーパー(WinMart等)の定番品: 10,000〜30,000ドン(約60円〜180円前後)、ギフト用・高級タイプ: 40,000〜70,000ドン(約240円〜420円前後)です。瓶のデザインが洗練されたものや、高品質なエビを使用しているものなどがこのギフト用や高級タイプにあたります。
また、ムオイ・オットにさらに味がついているものも。例えば、 パッケージに「Muối tôm(ムオイ・トム)」とあれば、海老の香ばしい旨味がプラスされています。おにぎりや炒飯の味付けにも使いやすく、日本人の口にも非常に合います。ライム(Chanh)のすっぱい風味が追加されたものもあります!ぜひ自分のお気に入りを見つけてください。
「Dh Foods」などの調味料の大手ブランドは、品質管理が徹底されており、香辛料の風味も安定しているため、初めての方へのお土産として失敗がありません!価格も10,000ドン程度なので、たくさん配りたい場合にも重宝しそうですね!
日本の食卓に甘辛い塩を!

日本に持ち帰ったムオイ・オットは、いつもの家庭料理をアジアンテイストに変化させてくれます。お刺身に軽く添えたり、冷奴や目玉焼きにパラリとかけるだけで、驚くほどスパイシーで奥深い味わいに変わります。
ベトナムを訪れた際は、ぜひ自分だけのお気に入りの一瓶を見つけてみてください。その味が、現地の賑やかな風景をいつでも思い出させてくれるはずです。

