
そんなハノイのソウルフードブン・リュウ・クアを、看板メニューとして掲げて池袋に登場したのが「コー・フーン・ベオ(Cô Hương Béo)」です。同店は、本国ベトナムのハノイで多店舗展開している超有名チェーン。2025年5月、池袋東口のサンシャイン通りすぐそばにオープンしました。遠くからでも一目でわかる鮮やかな「黄色いビル」が目印です。
店内もベトナムの街角を彷彿とさせる黄色い壁で統一されており、お客さんも大半がベトナムの方々。一歩足を踏み入れれば、そこはもうハノイの路地裏です。

メニュー構成は専門店らしく、メニューの中心は「ブン・リュウ・クア」一本勝負。
同店のブン・リュウ・クアは「おいしいセット」「フルセット」「特製セット」の3つから選べます。一番具材の多い特製セットは、牛肉、豚耳ハム、つくね、揚げ豆腐、そしてカリカリ豚脂まで乗った豪華版。トッピングで好みの具材を加えたり、増やしたりすることも可能です。
We love Vietnam 編集部メンバーもプライベートで足しげく通う、ハノイの味がそのまま楽しめる一軒です。
運ばれてきた瞬間、まず目を奪われるのがそのスープの透明感。 さっぱりとした爽やかな酸味のあとに、追いかけるようにカニの深い風味が鼻を抜けていきます。
特筆すべきは、スープに浮かぶカニのリュウ。「これこれ、ハノイで食べていたのはこの味!」と、思わず膝を打つ再現度です。スープをたっぷり吸い込んだ揚げ豆腐を頬張る瞬間は、至福のひとときです。

店主にお話を伺うと、その美味しさの秘密が明らかに。「現地の味をそのまま届けたい」という想いから、新鮮な野菜や豆腐などの生鮮食品を除き、味の決め手となるカニ味噌などの重要食材はすべてベトナムから取り寄せているのだそう。
日本にいながらにして、これほどまでに“現地感”を味わえるのは、この徹底したこだわりがあるからこそですね。
ここで、ぜひ試してほしいのが別添えの「マムトム(発酵エビペースト)」。 独特の香りに最初は少し驚くかもしれませんが、スープにひとさじ溶かすだけで、カニのコクがグンと引き立ち、味がピタリと完成します。この“味変”こそがブン・リュウの醍醐味です。

もう一つの主役級メニューが、ジューシーなハノイ風揚げ春巻き(Nem rán)。 皮のパリパリ具合は、まさにハノイの路地裏で食べたあの食感そのもの。そのまま食べるのはもちろん、ブン・リュウのスープに浸して食べるのが現地流の楽しみ方です。
さらにお土産には、同店特製のバインミーもおすすめ。 ハノイの風を感じたくなったら、ぜひこの扉を叩いてみてください。