女性実業家の広岡浅子氏の生涯を描いた「小説 土佐堀川(新装改訂版)」(潮出版社)のベトナム語版。ベトナム語の題名は「Trời lại sáng rồi(訳題:空が再び明るくなった)」となっています。
広岡氏は、江戸時代末期に生まれ、明治時代に大同生命の創設や、日本女子大学校の創立に携わった近代日本の女性実業社の先駆者的な存在。2015年9月から放送されたNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」の主人公のモデルとなったため、日本人の間ではよく知られた人物ですね。ドラマでは女優の波瑠さんが演じられていました。
日本語版の書籍があるため、ベトナム語を学習している日本人、または日本語を学習しているベトナム人の方にとっては両言語の書籍を照らし合わしながら読むのも面白いかもしれません。表現や言い回しなど勉強になりますね。こちらの小説はボリュームがあるのでじっくり読み進めていきたいです。
そして、こちらはマンガ版。小学館の学習まんが人物館シリーズ「HIROOKA ASAKO」の翻訳版です。この装丁、見覚えのある方も多いですよね。筆者も学校の図書館などでよくお世話になったシリーズです。こうしてベトナム語で記された人物館シリーズを見られるのはとても新鮮な気持ちです。マンガ版はイラストのおかげで、さくさく読み進められます。
「Trời lại sáng rồi」と、小学館の学習まんが人物館シリーズの「HIROOKA ASAKO」は残念ながら一般向けの書籍販売はありませんが、電子書籍版として公開されています。まずはマンガ版からこちらの電子書籍で読むことができます!