ベトナム語書籍が5000冊！日本でも貴重なベトナム語書店〜 Macaw Bookstore（北坂戸）

Macaw Bookstore は、東武東上線の北坂戸駅・東口を出て１分ほどの建物の１階に入居しています。向かいにはベトナム料理店、隣にはベトナムスーパーが並んでおり、ここを歩いただけでも、近隣にたくさんベトナムの方が住んでいるであろうことが、うかがえます。実際に、この辺りにはベトナム人留学生や実習生などが多いそうです。

広々とした店内は、木目調のあたたかい雰囲気。本棚には、ベトナム語の本がゆったりと並んでいます。日本の書店とは違い、本を横にして陳列しているのが新鮮です！

ここで扱っている書籍は何と約5000冊！一部、英語や日本語のテキストなどもありますが、ほとんどがベトナム語で書かれた書籍になります。現地ベトナムの出版社から仕入れており、毎月百種類ほどの新刊が入荷しているそうです。

お客さんもほとんどがベトナムの方ですが、ベトナムに興味のある日本人が聞きつけて来店したり、通りがかりの日本人がふらっと立ち寄ってくれることもあるといいます。

読み終わった本をほかの人につなげようという活動で、入口には本を入れてもらうポストも設置しています。本を通じて、人と人が繋がれれば、という思いが込められています。

日本ではめずらしいベトナム語書籍専門の書店を立ち上げたのが、Ngo Ngoc Khanh（ゴ・ゴック・カン）さん。2015年に留学生として日本語学校に留学し、その後、日本の大学に入学しました。もともと本が好きで、大学卒業時に、学生時代に読んだ本が手元にたくさん残っていたので、何となくFacebookや中古サイトで売り始めたのが、日本で「ベトナム語の本を売る」きっかけとなったといいます。

これが「思いのほか反応が良く、次第に扱う本が増えて、気が付いたら本屋になっていました」。当初はインターネットのみの販売。徐々に売り上げが増えてきたこともあり、直接手にとってもらえる拠点を作りたいと、店舗開業に至ったといいます。

書籍はベトナムの出版社から、ベトナムの最新の書籍ランキングなどをチェックして仕入れ・輸入。「そのときベトナムで人気のある本が、日本でも同じように売れる」といい、「日本は電車などの移動時間があるため、来日したベトナム人は、ベトナムにいた頃よりも読書量が増える傾向がある」と感じているそうです。書店を開いてよかったと感じるのは「日本にいるベトナム人や、ベトナムに興味のある日本人の方とたくさんつながりができて、知り合いが圧倒的に増えたこと」といいます。

今後の目標は、Macaw Bookstoreを日本の書店のように、誰でも気軽に入れる店にすること。「現在はベトナム人のお客さんが大半ですが、日本人の方にも通ってもらえる店にしたいです」。

日本でもベトナムの書籍がこんなに身近になったのは、嬉しいことですね。もしベトナム語の本について詳しく知りたいという方は、ぜひ足を運んでみてください。Facebookでも新作本などの情報を積極的に発信されているので、のぞいてみてはいかがでしょうか。

Macaw Bookstore

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